ブランドに込めた想い

2025.07.04 STORY
ブランドに込めた想い

普段の生活ではあまり意識しないことですが、人類の歴史を振り返ってみると、驚くほど植物との関わりが多く、たくさんの恩恵を受けていることに気づかされます。人類の歴史において、植物との関わりがあった代表的と思えるエピソードを見てみたいと思います。

 

人類と植物のエピソード

【火との出会い】
太古の昔、人類は、落雷などで自然発生した山火事などから火の存在を知ったといわれています。始めは自然発生した山火事の残り火などを利用していましたが、少しずつ乾いた草や木などに着火する火おこしを身につけました。そして火は、調理をするため、暖をとるため、獣から身を守るためなど、様々なことに利用されました。

【農耕革命】
人類は誕生してから長い間、移動しながら狩猟採集生活を送っていましたが、あるときから穀類や根菜類などの植物を栽培し、動物を家畜として飼育して食料を生産する農耕生活に変わりました。これにより、移動しながら生活するのではなく、特定の地域に定住する生活をおくるようになりました。そして農耕生活により、食料を安定的に確保でき、少しずつ人口を増やし、共同体や文明を生み出していきました。

【大航海時代】
15世紀頃からヨーロッパ人によるアフリカ・アジア・アメリカ大陸への大規模な航海が行われるようになりました。大航海時代が始まった要因は多々ありますが、その一つが、香辛料需要の増加と言われています。香辛料は、当時のヨーロッパでは貴重で高価なものであり、冷蔵技術が発達していなかったため保存食として、そして、料理の風味付けに欠かせない存在でした。また、この時代には、新大陸やアジアから様々な珍しい植物が発見され、観葉植物への関心が高まっていきました。

【産業革命・エネルギー革命】
18世紀頃からは、産業革命が興りました。産業革命により、それまで手仕事だった作業が、蒸気機関を動力とした機械によって自動で行えるようになり、生産性が飛躍的に向上しました。この蒸気機関の燃料となったのが、石炭です。その後、1950年代頃から工業的なエネルギー源は、石炭から石油へと変わっていきました。エネルギー源として必要不可欠だった石炭や石油ですが、これは、太古の動植物などが地中に埋もれ、長い年月をかけて生成されたものです。

【天然から合成へ】
化学技術の発達により、1930年代頃からは、石油を原料として化学的に合成した繊維である石油合成繊維などが誕生しました。これ以降、プラスチックや合成香料なども開発され、天然原料から合成原料に移行していきました。合成原料の誕生により、様々な製品が安価に生産できるようになり、食品や日用品がさらに広まっていきました。

 

植物は、人生を豊かにしてくれる存在

人類の歴史を辿ってみると、植物からたくさんの恩恵を受けていることに気づかされます。植物を単に資源としてとらえる考え方もあると思いますが、それだけの存在だけではないと感じます。植物は、生活を向上させるだけでなく、人生に彩りをもたらし豊かにしてくれます。

大切な人のために料理をしているとき

色とりどりの花々を愛でるとき

家族や友人との食事のひととき

香水や精油の香りに満たされるとき

大好きなファッションに身を包むとき

インテリアとして生活を共にするとき

愛情を込めた観葉植物の成長を感じるとき

キャンプで焚き火を見つめるひととき

ハイキングで自然に囲まれるとき

植物は気分を高めてくれたり、心を満たして落ち着かせてくれたりと、人生を豊かにしてくれる存在だと感じます。

 

環境との関わり方が問われている

人々は、植物の恵みから生活を向上させ、人生を豊かにしてきました。 ですが、地球環境に存在する資源や育てられる恵みには限りがあります。地球温暖化などの観点から、世界的に石油の使用を制限する動きがみられ、様々な製品において石油由来原料の再利用や、植物由来原料への移行がなされています。しかしながら、地球という限られた環境において植物を育てられる場所にも限りがあり、単に植物の生産量を増やすことは容易ではないのかもしれません。より生活を向上させ、人生を豊かにしていくためには、様々な課題がある中でうまくバランスを保つ必要があり、植物を含めた地球環境との関わり方が問われているように感じます。


ブランドに込めた想い

植物の存在が、そして、それを育む地球環境が人々が生活する上で欠かせない存在であること。そして、人生に彩りをもたらし豊かにしてくれること。当たり前のことですが、普段は意識しないこと。だからこそ、日々の生活で使うものにその想いを込めたいと思いました。地球という限られた環境との関わり方が問われている現代、今までも、そしてこれからも植物との共存のために人ができること。たくさんの選択肢がある中で、その一つが、植物の恵みを無駄にしないように、最後まで、最大限に使いきることだと思います。BOTANYCLEは、このような想いから誕生しました。